この記事の写真は、全部同じ日の朝5時51分から5分間で撮ったものです。タイムスタンプは2024年8月1日。名城公園の「子どもの広場」がオープンした直後の朝で、ちょうど2年前の今日でした。
写っているのは遊具だけです。遊んでいる子は、ひとりもいません。5時51分だからです。
ただ、そのおかげで遊具の全体像がよく見える写真が手元に残りました。この広場、0歳を連れて行く前提でよくできているので、写真ごと置いていきます。
「子どもの広場」がどこにあるか
場所はおふけ池の北側。2024年7月に公園公式が「オープンしました」とお知らせを出した、比較的新しい広場です。名古屋城を眺めながら遊べる、というのが公式の売り文句になっています。
うちは北区なので、名城公園はもともとホームグラウンドです。ただ、この広場ができてから、0歳を連れて行く意味がはっきり増えました。理由は、次の柵です。
0〜2歳のための、柵で囲われたエリア
広場の一角に、白い柵でぐるりと囲われた区画があります。看板には「SukusukuLand(すくすくランド)」。
これは遊具メーカー・内田工業の「すくすくランド」というシリーズで、3歳未満児のための遊び場として作られているものです。実物を見ると、その思想が全部かたちになっていました。
- 柵とゲートで囲われている:歩けるようになったばかりの子は、目を離した3秒で世界の果てまで行きます。囲いがあるだけで、親の消耗が桁違いに減ります
- 地面がゴム舗装:まだ転ぶのが仕事の年齢に、これはありがたい
- 遊具が低い:滑り台は大人の腰くらい。ブランコも座面が低く、ロープで囲われた形
- 砂場に日よけのパーゴラ:夏の砂場は、日陰があるかどうかで滞在時間が3倍変わります
遊具のひとつひとつに丸い解説プレートが付いていて、「走ったり、跳んだり、上手に動けるようになった子」「大人や友だちといっしょに遊ぶ、コミュニケーション……」といった具合に、その遊具がどの段階の子向けで、何を育てるつもりなのかまで書いてあります。公園の遊具で、ここまで説明されているのはあまり見たことがありません。
ベビーカーは中に入れない。でも、置き場がある
柵のゲートには、ベビーカーに斜線が引かれた青いプレートが付いています。柵の中はベビーカー進入禁止です。
「じゃあ荷物はどうするのか」の答えは、柵の外側にありました。
柵に沿って「P(ベビーカー)」の標識が等間隔に立っています。柵は網目なので、中で遊ばせながら荷物を視界に入れておけます。上の子を柵の中に放流しつつ、下の子のベビーカーは柵ごしに見張る、という運用ができる配置です。
細かいところでは、ゲートの一枚にこんな表示もありました。「緊急の際は、この柵を乗り越えて下さい。」 囲われた場所ならではの配慮です。
柵そのものが遊具になっている
いちばん感心したのがこれです。柵の一部に、緑色のパネルがはめ込まれています。
「おなじかたちはどれ?」——うさぎとねこの顔が描いてあって、右側に黒いシルエットが2つ。どっちがうさぎのかたち? という、あの知育パズルです。
順番待ちの子、まだ遊具が早い下の子。柵の前で手持ち無沙汰になる子どもが必ず発生することを、設計した人はたぶん知っています。
柵の外は、大きい子ゾーン
ゲートを出ると、遊具のサイズが一段上がります。
1基目は、木を模した茶色いドームの下に滑り台が3本ぶら下がっている遊具。階段が広くて緩く、床は緑のゴム舗装。「自分で登って自分で降りる」を延々と反復するのにちょうどいいサイズでした。
もう1基は、明確に体力のある子向けです。
チューブ状のトンネル滑り台、長い直線の滑り台が2本、ネットにはしご。1基目とは対象年齢が違うのが、見ただけでわかります。遊具には対象年齢の表示が付いているので、下の子を乗せる前にそこだけ確認してください。
夏の名城公園で、いちばん大事な表示
その長い滑り台に、白い文字でこう書いてありました。
「こうおんちゅうい」
貼り紙ではなく遊具に直接、というあたりに本気を感じます。実際、名古屋の夏は10時を回ると、金属もプラスチックも触れる温度ではなくなります。公園公式のお知らせにも、こまめな水分補給と熱中症への注意が書かれていました。
にじパパTRANSMISSION
滑り台に「こうおんちゅうい」って書いてある公園、はじめて見た
夏に行くなら、朝いち。名城公園に限った話ではないですが、遊具の材質を眺めるほど確信が強くなります。5時51分の時点では、まだどこもひんやりしていました。
オレンジ色のネットは、工事ではありません
写真をよく見ると、遊具のまわりにオレンジ色のネットが張ってあります。
これを見て「まだ工事中か」と引き返しかけたのですが、公園公式のお知らせに答えが書いてありました。すべての遊具は使用可能で、一部が芝生養生のために立ち入り制限されている、とのこと。育てている最中の芝生を守るためのネットです。
この写真はオープン直後の2024年8月なので、いまはこのネットはありません。「オレンジのネット=入れない広場」ではなかった、という話でした。
【僕の結論】0歳と3歳を、同時に連れて行ける
きょうだいの年齢が離れていると、おでかけ先はだいたいどちらかが我慢する場所になります。上の子に合わせれば下の子が退屈し、下の子に合わせれば上の子が「つまんない」と言い出す。
名城公園の子どもの広場は、この問題への回答が「エリアを分けて、両方置く」でした。柵の中に0〜2歳、外に大きい子。距離が近いので、親ひとりでも視線が両方に届きます。
しかも無料で、予約もいりません。こまきこども未来館の予約システムと格闘した直後だと、「行けば入れる」という当たり前が輝いて見えます。
まとめ
名城公園の「子どもの広場」(おふけ池の北側)は、0〜2歳向けの柵つきエリア「すくすくランド」と、大きい子向けの大型遊具2基でできています。柵の中はベビーカー禁止、そのかわり外に置き場あり。地面はゴム舗装、砂場には日よけ。全部無料です。
なお、この記事の写真に子どもがひとりも写っていないのは、朝5時51分だからです。遊具の全体像を撮るには最高の時間帯でした、と前向きに書いておきます。
参考にした資料
※写真は2024年8月、リニューアル直後の早朝に撮影したものです。遊具の配置や芝生の立ち入り制限は変わることがあるので、おでかけ前に公園公式サイトで最新情報をご確認ください。
